ゲヴュルツトラミネールとはどのようなブドウ品種ですか?
簡潔な回答
ゲヴュルツトラミネールは世界で約1万4000ヘクタール栽培される高芳香性白品種で、主にアルザス(フランス)とドイツ北部が本拠地。バラ・ライチ・ジンジャー・シナモン・スパイスの強烈な香りが特徴で、好き嫌いが最も分かれる品種の一つ。「Gewürz(スパイス)+Traminer(トラミン村産)」を意味する名前を持つ。
詳細な回答
ゲヴュルツトラミネールはワインの世界で最も即座に認識可能な品種の一つで、その強烈な香りは一度嗅ぐと忘れられない。しかしこの強烈さゆえに「好き嫌いが最も分かれる品種」でもあり、愛好者には「最高に個性的な白ワイン」として崇拝され、不得手な人には「香水のような」と敬遠される。この二極性がゲヴュルツトラミネールの最大の個性だ。
品種の起源はイタリア・アルト・アディジェのトラミン村(現在のTerrano/Tramin)にあり、そこから「トラミナー」という品種名が生まれた。「ゲヴュルツ(Gewürz)」はドイツ語で「スパイス」を意味し、香りの強い変異体を示す。果皮がピンク〜銅色をしており(白品種としては珍しい)、その色素が一部の個性的なアロマの前駆物質となっているとされる。
アルザスが世界最高のゲヴュルツトラミネール産地として広く認められている。51のグラン・クリュ畑の一部(特にランゲン・ドゥ・タン等)でゲヴュルツトラミネールは最高の表現を発揮する。辛口スタイルでもリッチでボリュームがあり、アルコールが高め(13〜15%)。バラの花びら・ライチ・マンゴー・ジンジャー・シナモン・アロエ・白桃のアロマが重なり合う。
甘口スタイル(ヴァンダンジュ・タルディヴおよびSGN)のゲヴュルツトラミネールは、蜂蜜・スパイス・ドライフルーツが凝縮した極めて贅沢な甘口ワインとなる。フォアグラ・ムンスターチーズ・アジアのスパイス料理との相性が絶妙だ。
ドイツ(ファルツ、バーデン)、オーストリア(シュタイリッシュ)でも高品質なゲヴュルツトラミネールが生産される。ニュージーランドやカリフォルニアでも栽培されるが、アルザスほどの完成度には至っていない。
驚くべき事実として、ゲヴュルツトラミネールはアジア料理との相性が非常に優れており、特に東南アジア・インド料理(スパイス)、中国料理(芳香油炒め)との組み合わせが世界中のソムリエによって推薦されている。ワインのスパイスが料理のスパイスと共鳴する「スパイス対スパイス」のペアリングは直感に反するが、実際に試してみると新しい食と飲の次元が開く。日本料理では出汁の上品な旨味と花の香りのゲヴュルツの組み合わせが繊細なマリアージュを生む可能性がある。
ゲヴュルツトラミネールという長い名前は「スパイシーなトラミナー」を意味し、「Gewürz(ゲヴュルツ)」はドイツ語でスパイス・香辛料を指す。この品種の原産地は北イタリアのトレンティーノ=アルト・アディジェ地方のトラミン村(現在のテルメノ)とされる。遺伝的にはサヴァニャン(Savagnin)という古代品種に非常に近く、ジュラのヴァン・ジョーヌに使われる品種と同系統である。ゲヴュルツトラミネールの特徴的なリナロール、ゲラニオール、シトロネロール(すべてモノテルペン類)は品種固有の遺伝子発現によるもので、テロワールよりも品種の影響が強い珍しいケースである。アルザスでは選粒収穫(VT:Vendanges Tardives、SGN:Sélection de Grains Nobles)によって貴腐化した果実から極めて複雑な甘口ワインが造られる。expertvin.beでは、辛口から甘口まで、ゲヴュルツトラミネールの全スペクトルを揃え、20hVin(La Hulpe)とLa Cave du Lac(Genval)でのテイスティングを通じて顧客が品種の真髄を体験できるよう準備している。