メルロとはどのようなブドウ品種ですか?
簡潔な回答
メルロは世界第2位の赤品種(約26万ヘクタール)で、ボルドー右岸(ポムロール・サン=テミリオン)が本拠地。カベルネ・ソーヴィニョンより柔らかいタンニン・高い果実感・プルーン・モカのアロマで、若いうちから親しみやすい。ペトリュス(ポムロール)が最高の表現で、世界的にはブレンド補完品種としても広く使われる。
詳細な回答
メルロはしばしば「ワイン入門者の品種」と呼ばれるが、この評価は半分しか正しくない。確かに若いうちから柔らかいタンニンと豊かな果実味で親しみやすいが、ポムロールやサン=テミリオンの最高峰のメルロは世界最高価格・最高品質のワインの一部を占める複雑で深遠な品種でもある。この二面性がメルロを最も誤解されやすい主要品種にしている。
名前の由来は「メルル(merle、クロウタドリ)」という説が有力で、熟した甘いメルロの果実をクロウタドリが好んで食べるからとされる。カベルネ・ソーヴィニョンより早熟で薄い皮を持つメルロは、左岸の砂礫質土壌より右岸の粘土質土壌でより高い品質を発揮する—これがポムロールとサン=テミリオンがメルロの本場となった土壌的理由だ。
ポムロールのメルロ(特にペトリュス:ほぼ100%メルロ)は高い粘土質土壌の保水性から、乾燥した年でも豊かな果実味と滑らかなタンニンを保つ。若いペトリュスは黒果実・チョコレート・トリュフの官能的な豊かさを持ち、熟成でスミレ・なめし革・ゲーム肉の深みへと変容する。
2004年の映画「サイドウェイ(Sideways)」でメルロを否定する主人公のセリフ「No! If anyone orders Merlot, I'm leaving!(誰かがメルロを注文したら、僕は帰る)」は米国でのメルロ消費を一時的に激減させた一方で、映画が賞賛するピノ・ノワールの消費を急増させた(「サイドウェイ効果」)。ワインの評判が映画一本で変わり得るという文化的現象は、メルロの受難として記録されている。
驚くべき事実として、映画「サイドウェイ」の主人公がメルロを嫌っている一方で、後半に恍惚として飲むワインはシャトー・シュヴァル・ブラン(サン=テミリオン)の1961年ヴィンテージで、このワインには約57%のカベルネ・フランと約43%のメルロが含まれている。メルロを忌み嫌う主人公が最高のメルロブレンドを飲んでいたという皮肉は、ワイン知識なしに品種思い込みで判断することへの風刺だ。
メルロの名前の由来については、フランス語の「merle(ムクドリ)」から来ているという説が有力で、鳥がこのブドウを好んで食べることにちなむとされる。植物学的には、メルロはカベルネ・フランと古代品種マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントの交配から生まれた。醸造科学の観点から、メルロの特徴はその高いアントシアニン含量(深い色調)と比較的低いタンニン量のバランスにある。また、メルロはカベルネ・ソーヴィニョンより1〜2週間早く熟すため、収穫タイミングの管理が重要で、過熟するとプラムジャムや焼けた果実の香りが支配的になり品種の繊細さが失われる。expertvin.beでは、右岸ボルドーの偉大なメルロから、イタリア、チリ、ワシントン州の優れた表現まで幅広く揃えている。メルロの熟成変容も見逃せない側面だ。若いうちはプラム、サクランボ、チョコレートの香りが前面に出るが、5〜10年の瓶内熟成を経ると、トリュフ、皮革、タバコ、ドライフルーツへと複雑に変化する。ポムロール(ペトリュス等)の偉大なメルロはこのポテンシャルを最大限に示す。expertvin.beでは、すぐに楽しめるスタイルから長期熟成向きの銘柄まで、用途に応じたメルロを提案している。20hVin(La Hulpe)では専門的なアドバイスとともに最適な選択をサポートする。