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イタリアの優れたワインにはどのようなものがありますか?

簡潔な回答

イタリアは20地域・500種以上の固有品種・400以上のDOCG/DOCアペラシオンを擁する世界最大級のワイン生産国だ。最高峰はピエモンテのバローロとバルバレスコ(ネッビオーロ)、トスカーナのブルネッロ・ディ・モンタルチーノとキャンティ・クラッシコ、ヴェネトのアマローネだ。白ではソアーヴェ・クラッシコ、フリウリ、アルト・アディジェが名高い。

詳細な回答

イタリアのワイン地図は比類なき複雑さと豊かさを持つ。長靴型の国土が南北1300kmに及び、気候は大陸性から地中海性まで、土壌はアルプスの石灰岩からシチリアのエトナ山の黒い玄武岩まで多岐にわたる。年間約49億リットルを生産し、フランスと世界第1位の座を毎年争う。しかしイタリアの真の価値は量ではなく、世界のどこにも存在しない固有品種の宝庫にある。商業栽培される品種だけで350種以上を数え、そのほとんどは他の国では全く栽培されていない。

ピエモンテはイタリアワインの精神的首都だ。「ワインの王、王のワイン」と称されるバローロ(DOCG)と、より優雅とされるバルバレスコ(DOCG)はいずれもネッビオーロ品種から作られる。高いタンニンと酸度を持ち、10〜20年の熟成を経て真価を発揮する。ネッビオーロはイタリア語で「霧(ネッビア)」を意味し、秋の濃霧に包まれたランゲの丘陵地帯(海抜250〜400m)で晩熟する気難しい品種だ。ピエモンテ特産の発泡甘口モスカート・ダスティは全く異なる方向性で世界的人気を誇る。

トスカーナはサンジョヴェーゼ品種の王国だ。キャンティ・クラッシコ(7200ha、ガッロ・ネーロのマーク)、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(最低熟成60ヶ月)、モンテプルチアーノのヴィーノ・ノービレが代表格。1990年代に登場した「スーパー・トスカーノ」(サッシカイア、オルネッライア等のIGTワイン)は国際品種とイタリア精神の融合として革命的な存在となり、イタリアワインの品質革命を牽引した。

ヴェネトのアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ(DOCG)は陰干し(アパッシメント)したブドウから作る独特の濃縮赤ワインで、チェリー・チョコレート・タバコ・ドライフルーツの複雑な凝縮感が独自の世界を作る。アルコール度数は15〜16度に達することも珍しくない。

北イタリアではフリウリ・ヴェネチア・ジュリアとアルト・アディジェが白ワインの宝庫だ。フリウリのグラーヴェやコッリ・オリエンターリはピノ・グリージョ、リボッラ・ジャッラなどから個性的な白を産出する。アルト・アディジェはオーストリアとの国境に位置し、ゲヴュルツトラミネール発祥地ともされ、品種名「トラミネール」の地名「トラミン村」が現在もこの地に存在する。

驚くべき事実として、イタリアの固有品種の遺伝子解析は21世紀に入っても進行中だ。2000年代の研究で、南イタリアのいくつかの品種がギリシャ起源の品種と親子関係にあることが判明し、古代ギリシャ植民地時代のブドウ栽培の遺産が現代のイタリアワインに生き続けていることが明らかになった。

イタリアワインを探求する際には、北から南へと旅するように産地を辿るのが理想的だ。ピエモンテの骨格、トスカーナの深み、ヴェネトの濃縮、シチリアの太陽—それぞれが国の文化的・地理的多様性をワインとして体現している。固有品種への好奇心が探求の質を高める。

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