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プロセッコとはどのようなワインですか?

簡潔な回答

プロセッコはイタリア北東部ヴェネト州とフリウリ州産のグレラ品種主体の発泡ワインで、シャルマ製法(タンク内二次発酵)で作られる。2013年以降シャンパンを抜き世界最大販売量の発泡ワインとなった。フルーティで軽快、DOCからDOCGまで品質レンジは広く、価格帯も幅広い。

詳細な回答

プロセッコの世界的台頭は発泡ワイン市場における最も劇的な変化の一つだ。イタリア北東部のヴェネト州とフリウリ=ヴェネチア・ジュリア州を主産地とし、2009年のDOCおよびDOCG制定以降、法的保護と品質管理の強化が著しい進展を見せた。2013年には年間出荷量でシャンパンを追い抜き、それ以後世界最大の発泡ワインとして市場をリードしている。

主品種はグレラ(旧名プロセッコ)で最低85%以上の使用が義務付けられる。シャルマ製法(マルティノッティ製法)が標準的で、瓶内ではなく密閉タンク内で二次発酵させる。これによりグレラの繊細な白い花・洋梨・青りんごのアロマを保持しつつ大量生産が可能になる。この方法はシャンパンの瓶内発酵より工程が簡単で短く、酸化防止にも有利なため、グレラ本来の若々しいフレッシュさが最大限に活きる。瓶内熟成に由来するオートリシス(イースト自己分解)香はほとんどなく、これがシャンパンとの最大の違いだ。

品質カテゴリーは複数のレベルに分かれる。広大なDOCはヴェネト州とフリウリ州の広範囲をカバーする。上位は最高峰のコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネDOCGとアゾロDOCGだ。コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ内には「コルヴェーノ・スペリオーレ・ディ・カルティッツェ(Cartizze)」という最高峰の単一区画DOCG(106ha、200人以上の所有者)があり、プロセッコのグラン・クリュとも言うべき位置づけで、複雑さと優雅さが際立つ。単一区画を示す「リゾ(Rive)」表記は産地の高品質化の証だ。

甘辛度分類も知っておくべき重要な事項だ。「ブリュット(Brut)」(辛口、残糖12g/L以下)、「エクストラ・ドライ(Extra Dry)」(実はわずかに甘い、残糖12〜17g/L)、「ドライ(Dry)」(さらに甘い、残糖17〜32g/L)の3段階が一般的だ。「エクストラ・ドライ」が最も辛口に聞こえながら実際には甘みがある—この名称と実態の逆転が初心者を混乱させる面白いポイントだ。

驚くべき事実として、2019年にはコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの農業景観がユネスコ世界遺産に登録された。急勾配の丘陵に広がる手作業の棚田式ブドウ畑(チョッチョペ栽培)の景観は人間と自然の長年にわたる対話の証だ。日本の棚田のように、その美しさは過酷な労働の上に成り立っている。物作りの精神において、急傾斜での手作業農業が生み出す景観美と品質へのこだわりは、ワイン産地を超えた普遍的な価値を体現している。

プロセッコの楽しみ方として、ヴェネチアの伝統カクテル「スプリッツ(プロセッコ+アペロール+ソーダ)」は最も洗練された飲み方の一つだ。現地では夕暮れどきの「オンブラ(小グラス)」文化としてバーカロ(小酒場)で楽しむのが本場のスタイル。食前から食中まで用途が広い万能の発泡ワインだ。プロセッコのスタイルの幅広さは、食前酒から食中(特に海産物・前菜・リゾット)まで対応できる万能性を持つ。コストパフォーマンスが高く、日常的な食卓の質を高める最もアクセスしやすい発泡ワインの一つとして、ワイン初心者から上級者まで幅広く愛用されている。

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