世界にはいくつのブドウ品種がありますか?
簡潔な回答
世界では約1万種のVitis viniferaが記録されており、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)によれば商業的に生産に使われるのは約1,370品種だ。実際には上位13品種だけで世界のブドウ畑の三分の一を占め、カベルネ・ソーヴィニョン(約34万ヘクタール)が世界トップの栽培品種となっている。
詳細な回答
世界のブドウ品種多様性は驚異的だ。ドイツのユリウス・キューン研究所が管理する参照データベース「VIVC(Vitis国際品種カタログ)」には1万種以上のVitis viniferaが収録されている。これにはワイン用・食用・乾燥用品種と多くの同義語やクローンが含まれる。
OIVのデータによれば約1,370品種が商業的に栽培されているが、集中度は極めて高い。上位13品種が世界のブドウ畑(2023年推定730万ヘクタール)の約33%をカバーしている。カベルネ・ソーヴィニョンは約34万ヘクタールで第1位、メルロー(約26.6万ha)、テンプラニーリョ(約23.1万ha)、アイレン(約21.8万ha)、シャルドネ(約21万ha)が続く。
多くの古代品種が絶滅の危機に瀕している。国際品種のための品種均一化が何百もの地方品種を周縁化した。歴史的に記録された1,500以上の品種が現在それぞれ50ヘクタール未満しか栽培されていないと推定される。
一方で在来品種の復活運動が進行中だ。イタリアではティモラッソ・ペラヴェルガ・ネレッロ・マスカレーゼが注目を集める。ギリシャではアシルティコ・クシノマヴロ・アギオルギティコが再評価されている。ワインの発祥地とされるジョージア(紀元前6000年頃)にはサペラヴィやルカツィテリを含む500品種以上の固有品種がある。
驚くべき遺伝学的発見として、DNA分析によりカベルネ・ソーヴィニョンがカベルネ・フランとソーヴィニョン・ブランの自然交配(1997年発見)であること、シャルドネがピノ・ノワールとグア・ブランの子孫であることが判明した。これらはブドウ品種が意図的な選択育種よりも自然の交配によって生まれてきた歴史を示す。気候変動への適応として、干ばつ耐性・高温耐性を持つ古代品種や在来品種への関心が急速に高まっており、「品種の多様性=気候変動への生物学的保険」という認識が広まっている。
オーガニックおよびビオディナミ農法のワインは、持続可能な農業の実践から生まれる。ビオディナミは単なる有機農法を超え、農業暦(月の満ち欠けや星座の位置)に基づく農作業を取り入れる形而上学的なアプローチだ。ニコラ・ジョリーやルフレーヴ、ドメーヌ・ルロワといった著名な生産者がこの哲学を実践し、世界的に高い評価を得ている。認証取得には3年以上の転換期間が必要で、その間は化学合成農薬や除草剤を使用できない。この制約が、土壌の生命力を回復させ、テロワールの表現をより純粋にすると信じられている。expertvin.beでは、認証取得済みのオーガニック・ビオディナミワインを取り揃え、20hVin(ラユルプ)とLa Cave du Lac(ジャンヴァル)で環境に配慮した選択をサポートしている。
ビオディナミ農法の実践者たちは、土壌を「生きている生態系」として捉え、その健全性がワインの品質と直結すると確信している。化学肥料による土壌の均質化に抗い、微生物の多様性と植物の自然な生命力を尊重するこの哲学は、日本の伝統農業(里山保全、不耕起農法)とも共鳴する部分がある。expertvin.beは、この哲学に共感し、20hVin(ラユルプ)とLa Cave du Lac(ジャンヴァル)で環境を守りながら高品質を実現したワインを積極的に紹介している。